ハジメの一歩

2016.12.10

はじめは運度不足とかフラストレーション、ストレスがきっかけで、

特に過去にスポーツの経験がある人は、体を動かしたくなる。

野球、サッカー、テニス、水泳、柔道、空手、

ただ、せっかく始めるなら、何か新しいスポーツにチャレンジしたい。

そういえば、スポーツクラブは長続きしなかった…

たぶん、単にダイエットとか運動不足の解消とかでは埋められない、、、何かがあるかもしれない。

 

格闘技は昔から興味があった、特にボクシング。

心を熱くした名勝負に魅入ったことが何度もあり、昔見た映画や、漫画の主人公への憧れ。

ビルコンティによるROCKYのオープニング、名曲だとおもう(笑

仕事や家庭、順調とはいえ、この不安定さが否めない時代で、収入や社会的地位とかとは無縁の強さとはなんだろう。

年齢的な不安はあったが、今始めないと、この先に自分がやってみようとか思うことはないだろうな、たぶん。

躊躇する自分も見え隠れしたが、気持ちを固めて、体験だけでもしてみようか思った。

 

体験して、わかったこと。

ボクシングは腕を使うスポーツと言うイメージを持っていたが、

爪先で方向を決め、足で間合いをつめる、ハムストリングス・股関節・肩甲骨の回転力(トルク)でパンチを打つ。

きちんとガードをして、顎を引き、正中線を守り、体幹のバランス・強さが要求される。

これまで経験したスポーツよりはるかに全身を使う運動だと思う。

そして、反射とスピード、、、一般的な筋トレの遅筋系より、練習そのもので身につく速筋が実生活で役に立ちそうだ。

また、3分という時間が本当に長い。

カップラーメン一杯の待ち時間で800mダッシュ並みのエキササイズなのだから、

短時間で集中したトレーニングが出来る。

最初はせいぜい1分が限度だが(苦笑

いまは体年齢が実年齢とぎりぎりで拮抗してるけど、実年齢70歳で体年齢が20代なんて練習生もいるらしい。

思ったより敷居は低くかったけど、体の使い方、トレーニング、このスポーツは奥が深いと思う。

 

ボクサーをクライマーに例えると、

彼らはストイックなトレーニングを積み重ね、倒す倒されるの勝負を経て、山の頂を目指す。

自分はまだ遠くから山を眺める傍観者だが、いつかは、ほんの山裾でもいいから入山して、彼らが見る景色、それがどんなものか見てみたい。

予定調和的な日常が、少し変わっていくかもしれない。