ハジメの一歩
はじめは運度不足とかフラストレーション、ストレスがきっかけで、
特に過去にスポーツの経験がある人は、体を動かしたくなる。
野球、サッカー、テニス、水泳、柔道、空手、
ただ、せっかく始めるなら、何か新しいスポーツにチャレンジしたい。
そういえば、スポーツクラブは長続きしなかった…
たぶん、単にダイエットとか運動不足の解消とかでは埋められない、、、何かがあるかもしれない。
格闘技は昔から興味があった、特にボクシング。
心を熱くした名勝負に魅入ったことが何度もあり、昔見た映画や、漫画の主人公への憧れ。
ビルコンティによるROCKYのオープニング、名曲だとおもう(笑
仕事や家庭、順調とはいえ、この不安定さが否めない時代で、収入や社会的地位とかとは無縁の強さとはなんだろう。
年齢的な不安はあったが、今始めないと、この先に自分がやってみようとか思うことはないだろうな、たぶん。
躊躇する自分も見え隠れしたが、気持ちを固めて、体験だけでもしてみようか思った。
体験して、わかったこと。
ボクシングは腕を使うスポーツと言うイメージを持っていたが、
爪先で方向を決め、足で間合いをつめる、ハムストリングス・股関節・肩甲骨の回転力(トルク)でパンチを打つ。
きちんとガードをして、顎を引き、正中線を守り、体幹のバランス・強さが要求される。
これまで経験したスポーツよりはるかに全身を使う運動だと思う。
そして、反射とスピード、、、一般的な筋トレの遅筋系より、練習そのもので身につく速筋が実生活で役に立ちそうだ。
また、3分という時間が本当に長い。
カップラーメン一杯の待ち時間で800mダッシュ並みのエキササイズなのだから、
短時間で集中したトレーニングが出来る。
最初はせいぜい1分が限度だが(苦笑
いまは体年齢が実年齢とぎりぎりで拮抗してるけど、実年齢70歳で体年齢が20代なんて練習生もいるらしい。
思ったより敷居は低くかったけど、体の使い方、トレーニング、このスポーツは奥が深いと思う。
ボクサーをクライマーに例えると、
彼らはストイックなトレーニングを積み重ね、倒す倒されるの勝負を経て、山の頂を目指す。
自分はまだ遠くから山を眺める傍観者だが、いつかは、ほんの山裾でもいいから入山して、彼らが見る景色、それがどんなものか見てみたい。
予定調和的な日常が、少し変わっていくかもしれない。