ミック ドゥーハンからの手紙

2024.07.31

先日クルマの方の仕事でF1日本グランプリとそれに付随するイベントに携わった。4輪モータースポーツの世界ではF1は最高峰であり、そこで活躍するF1パイロットは紛れもないトップアスリートだ。
以前、JSPOコーチ3の講習会で、体育会然とした講師が自動車を運転するのがスポーツなのか?と講義で疑問を呈されていたが、常人なら気を失う4Gを超える世界で、180を超える心拍数が2時間、300km/hを超える速度域で、一瞬のミスも許されない操作とメンタリティを保ちながら他人と競い合う、それはエベレストの無酸素登頂などと同じ、人間のギリギリの限界に挑戦する競技だと思う。

F1は1チーム2台体制で10チーム、言い換えると、世界の頂点を競うF1パイロットは僅か20名しかいない。他にF1マシーンを開発する3rdドライバー(リザーブドライバー)がいて、スポットで参戦することもある。
ALPINE F1チームにはジャックドゥーハンという新進気鋭の3rdドライバーがいて、虎視眈々と参戦の機会をうかがっている。なにせ彼の前の3rdドライバーだったオスカーピアストリはデビューするや否や素晴らしい戦歴を残しているから尚更周囲の期待も大きい。
またドゥーハンという名前はどこかで記憶に残っていたが、、、
なんと、あのミックドゥーハンの息子だった。

個人的には2輪のモータースポーツこそがモータースポーツの究極だと思う。
300km/hを超えて流れるアスファルトとの境界は空気とレザースーツ、ヘルメットのみ、そこにはフルハーネスのシートベルトもクラッシャブルゾーンも存在しない、しかもマシーンをコントロールするのはステアリングではなく、自らの身体の体重移動で、膝、肘、時には肩をアスファルトに擦り付けながらバンク角を削りバランスを取らなければならない。。。ミックドゥーハンはその2輪モータースポーツの最高峰、ロードレース世界選手権500㏄クラスで1994年から1998年まで5年連続チャンピオンを獲得した絶対王者、もはや伝説のチャンピオンである。
彼とは先日お台場のイベントで一緒になり、古いオートバイの話から、息子のジャックがスカイラインGT-R好きでR34に乗ってる、そうか俺はR32 GT-R V-specをまだ持っていて、V-spec の名前を考えたなど、オートバイ・クルマ話しで大いに盛り上がった。

前置きが長くなったが、そのミックからイベントのお礼とともに、彼が大森ジムのHPを見て、

The gym looks great, great mental and physical training is good for everyone.
See you next time.
Kind Regards,

Mick Doohan

そう、メンタルにもフィジカルにも有用なんだ、ボクシングは。
さすがミック、わかてるね~

忙しいけど、たまにはこういうことがあると嬉しいネ