HIIT(ヒット) 高強度インターバルトレーニング
ジム内でHIIT(High Intensity Interval Training:ヒット) 高強度インターバルトレーニングが普及してきた。スポーツ誌のTarzanなどで取り上げられたのが4~5年前だろうか。そのころは垂直飛び・片足スクワット・片手腕立てなど高強度の無酸素運動と名コーチであるウラジミールシン氏の奇跡の授業に発想を得た、インテンシブなシャドゥやバッグ打ちなどの有酸素を混ぜた独自のトレーニングを取り入れていた。それはジム内では通称ブカツ(部活w)と呼ばれ、参加者も限られ、少しでも体調が悪いと参加できない・・・もう少し広く普及しないと
そこでTarzanに掲載されていたHIITのビギナーを取り入れたところ、徐々に参加者が増え、最近ではリングに参加者が入りきれないぐらい盛況になった。※写真はTarzan2021/4号
大森ジムでは会長がその日のテーマを設けて、グループ練習を指導することがあるが、これは会長の武道のバックグラウンドからくる道場的な稽古であり、稀である。ボクシングジムは通常は個人個人がトレーニングするため、合同で練習するケースは少ない。
HIITは、いわく、世界一効率のいい時短トレーニング、一回たった4分、体力が約3割アップ、心臓の機能が3割アップ、週3回でも効果あり、血液サラサラ、3時間体が燃え続ける、糖代謝が改善などなど、勧誘の言葉に事欠かないのも普及に一役かったかもしれないが。
また当初はスクワット120回を何分でこなせるかでクラス分けをしていたが、結構これがなかなかしんどくて不評で、廃止したのもハードルを下げた要因かもしれない。
20秒集中してトレーニング(スクワット・腕立て・バックランジなど20回以上)→10秒休憩を8本で計4分。最初は20回難しかった人も回数をこなすうちに出来るようになり、Apple Watchで計ると、適度な心拍数の高さを維持してリカバリーも安定してきた。
運動不足でボクシングをはじめて、最初は3分動けなかった人がHIITをボクシングの練習と並行して始めることで、持久力が養われるということもあるようだ。ジムに来れないときの自主練としてもおすすめのトレーニングと言える。
と、ここまでは、一般的なHIITだが、そこにボクシング特有の動きを取り入れて、高負荷の有酸素でありながら反復練習のスピードを上げる練習ができないか。試行錯誤した結果、HIITのメソッドである20秒の高負荷有酸素運動+10秒のインターバルを8回のなかで、最初の20秒でジャブを70発以上、次の20秒で低めのダッキング20回以上、次の20秒はシャドゥでワンツー・左右のフック・左右のアッパーを繰り返す、最後の20秒はサンドバッグにラッシュで100発以上、この4つをワンセットとして2セット。心拍数の上昇は一般的なHIIT以上に負荷が高く、慣れ親しんだ動きのため切れとスピードが確認できる、そしてどう頑張っても2セット目は最初のセットの回数に及ばないので、次回こそはとやりがいがある。おそらく従来型のスクワットなどを入れたHIITを一回、ボクシング型のHIITを一回やるのがよいのではと思う。