キックボクシングとの違い

2018.02.18

最近女性の体験申し込みが増えましたが、キックボクシングも考えているので、ボクシングとの違いを教えてほしいとの質問がありました。

初心者としてエクササイズの観点からの質問だったのですが、ボクシング、キックの実戦経験者や元プロの会員に聞いてみたところ、結局はどっちが強いとかパンチの打ち方や蹴りの有効性という格闘話に終始してしまいます(笑

それは置いといて、、、体の動きから説明しますね。キックボクシングの動きで、最もボクシングと違うのは、言うまでもありませんが足の蹴りです。このため主に太ももの表の筋肉(大腿四頭筋)を使って足を上げます。これは非常に大きな筋肉で、重い足を瞬時に動かすことにより鍛えられ、フィットネスとしての効果が得やすいとされます。また、体を捻る蹴りではウエスト・腰回り・おしりの筋肉を使うので、各部位を引き締める効果も期待できます。

一方ボクシングはと言うと、腕で打撃をするので、キックボクシングのような全身運動ではないのでは?と言う謎の誤解があります。キックボクシングは太ももの表の筋肉(大腿四頭筋)で重い足を動かしますが、ボクシングのフットワークは太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)を起動して、瞬時に体全体を移動させます。ハムストリングスはアクセル筋と言われ、大腿四頭筋と対をなす大きな筋肉群ですが、これを効果的に動かすことで足が太くならずに引き締まることや、ヒップアップの効果もあります。また、ボクシングの、一見すると腕で打つパンチも、そのパワーは体の体幹全体を使う回転運動から生み出されるため、体全体を引き締める効果があります。エクササイズとして考えた場合、大腿四頭筋とハムストリングスなどの違いはあれ、期待される効果に大きな差はないように思えます。

さらに付け加えると、相手の間合い(サンドバックやミットでも同様)を瞬時に詰めるフットワーク、体幹を使い一点に力を集中するパンチの瞬発力と体のバランス感覚、これらの運動は有酸素運動と無酸素運動が組み合わされ、心肺機能の強化と太りにくい代謝の良いカラダ作りに役立ちます。また、はじめは一分少々で限界が来るサンドバッグやミットですが、これこそが日常では得られない、エネルギーを使い切る爽快感でありストレスを解消する面白さです。