閑話休題

2016.10.15

最近仕事(本業のほう)が忙しくてブログをサボっていました…

ここ最近は、イベントがらみで、Bリーグを観戦に行ったり、京都で現代芸術の祭典に参加したり、F1パイロットとの発表会やサーキットでのメディア対抗試乗会、フランス大使公邸での新作スゥイーツの発表会などもありました。

すべて自動車に関連した仕事関係です(笑

もちろん普段はデスクワーク中心ですから、オフィスでは夜遅くまで仕事をしていますが(苦笑

子供のころから自動車が好きで、紆余曲折はあったものの、いまはとても面白い仕事が出来ています。家族や同僚のおかげですね。本当に感謝しないと。

お客様のニーズを考える市場調査・フランス本国との商品企画・TVCF制作や最先端のi-mediaを活用した広告宣伝・海外取材やサーキット試乗などの広報・お客様に楽しんでいただくユーザーイベントなどなど、F1からアートまで、仕事だからこそ趣味では垣間見れないような深さで探究心を満たしつつ、それをメディアの力を借りてお客様に伝えファンになっていただく。

「人は自分の好きな道で世界を切り拓く」とは船や海が好きで海援隊を興した坂本竜馬の言葉ですが、好きな道だからこそ努力もできるし、仕事だからこそ突詰めていける、それによって世界が広がっていくのだと思います。

とはいえ、好きな仕事だからこそ割り切れないことや、壁にぶつかる、人間関係で悩むなど、仕事を変えようと思ったことも何度かあります。

海外駐在が直前にキャンセルになり、一時期、ほんとうに息詰まってしまい、このままじゃ駄目だと思ったときに、出会ったのがボクシングでした。

本能的に体を動かそう、強くなろう、そう思って、空手・剣道・ムエタイ・ボクシングなど近所を一通り見学や体験に行きました。

映画ROCKYでどうしようもない主人公がチャンスを与えられて変わっていく、昔から憧れはあったものの、

ボクシングは、ストイック過ぎて自分ではじめるには敷居が高かったというのが本音ですが、

どうせやるならボクシングにしよう、当時の大森会長の人柄や、ビギナーが一から始められる環境、同じように仕事を頑張ってる社会人が多数いる大森ジムにお世話になる事にしました。

このジムに通っている人たちの職業は千差万別、シェフ、国家公務員、税理士、薬剤師、会社経営者、コンサルタント、小説家、ライター、デザイナー、女優、整体師、教師、警察官、建築現場の監督から会社員のかたも職場がTV局、電力会社、警備会社、自動車メーカー、銀行、保険、商社、デベロッパーなど。

共通しているのは、プロボクサーではありませんが、それぞれが社会の第一線で頑張っているプロフェッショナルであること。

戦いの場はリングとは限りません。それぞれの世界で何かしら目標やタスクを達成しようと、時には歯がみをしながら努力や苦労を重ねる、そういうなかでストイックなボクシングは何かを与えてくれる気がします。会長が言っていた、「のぼりきる力」を養い、実人生で活かしてゆく手伝いをする、社会人の塾のようなボクシングジム。

その大森ジムでボクシングを続けるうちに、毎週筋肉痛、最初は1Rでもしんどかった体が徐々に変わっていきます。クルマのシフトチェンジで後背筋が動く、バイクのレースでフルバンクしたときのバランスがいいなんてマニアックな話はおいといても、体が思うように動くことがこんなに気持ちがいいのか、ミットやマスボクシングの奥深さ、コンビネーションをはじめとした体の使い方の研究など、気がついたら(仕事と同じように)ノートを取り始め知識を蓄積し、若い選手と練習し、スパーリング大会に参戦し、すっかりボクシングにハマって行きました。

自分の練習だけでなく、アマチュアクラブを立ち上げてボクシング連盟に加盟、試合ではセコンドに入り、選手権の地方遠征にも同行し、気がつけば、とうとうボクシングジムが仕事になり、

クルマの仕事・家庭と並び人生に欠かせないものになっていました(笑

塞翁が馬と言いますが、つらい時につかんだものがその後の宝になることもあります。

ボクシングの面白さが誰にでも当てはまるとは思いませんが、何かしらのチャレンジは、もしかしたら次のドアを開くチャンスかもしれませんね。